京都、名古屋、新潟と、移り住みどこに行ってもバス釣りばかりをしてきましたが、現在は東京でもバス釣りを楽しんでしています。
同じバス釣りをしていても、それぞれの街で少しづつ楽しみ方や楽しんでいる雰囲気が違う事に気付いた気がしています。
例えば琵琶湖では「今日は自分にもワールドクラスのブラックバスが釣れてしまうんじゃないか」というドキドキ感、
名古屋では山際から割と住宅地近くにまである無数の野池を巡り探究心が刺激され、
新潟では非常に長閑な風景や雰囲気に癒されながらも突如来るモンスターバスとのファイト、など
それぞれの場所で違った雰囲気を楽しめていました。
ただ東京では、正直先に書いたどれにも今のところ当てはまっていません。
東京に来てはじめに行った赤坂見附の池では、オフィス街で魚と触れ合える事と、釣りをしている直ぐ後ろにはスーツ姿の方達がゾロゾロ歩いているという違和感には、新鮮さと慣れない感じの両方がありました。
先日TVだ武田鉄矢さんが「一人になれるのが釣りの良いところ」みたいな事を仰ってましたが、自分も釣りに対しては少なからずそういった部分も大事なんだと気付かされました。
通いやすさで多摩川でバス釣りをする事が多いのですが、自分の中では多摩川での楽しみ方をまだはっきりと見つけられていない感じがしています。
移動するとまた一から駐車場代がかかるので入った場所で魚が釣れなくても粘ってしまう機動力の悪さ、
釣りがしやすい場所ではジョギング等をしている人も多くよく話掛けられ、場合によっては釣れるまでずっと側にいてしまわれる、
また対象魚がラージでは無く基本的にはスモールマウスという事が私の中で一番の原因かもしれません。
川スモールの引きは強く釣れれば当然嬉しいのですが、口が小さいので大きなルアーで攻めにくい事や大きくても50前後な事、この辺りがどうも自分の中でしっくり来てない要素かと、思っています。
でも何故か楽しいと感じ、既に何度も通っている訳です。
きっと何か理由がある訳で、でも、それが何なのかハッキリしないのが今の私にとっての多摩川。
きっとバス釣りに通っているうちに「コレだ!」と言える理由が見つかるのか、もしくは、これは理屈抜きに好き、というやつなのか、
そんなことを考えながらフィールドへ向い、竿を振る事が実は私にとっての多摩川の楽しみ方なのかもしれません。